現実にはできないけれど苦労してシミュレートする価値のある「ゲーム」が一つだけあった。シミュレートの方が現実より容易にできるものから置き替えが始まった。これがコンピュータの出現によって大きく変わった。そして何をシミュレートするかをは言わなくても「シミュレーションゲーム」と言うだけで戦争のことを指すようになった。グレイスゲームには、空き台でいつの間にか「ゲーム」の要素が抜けてしまった。個人で戦争を体験する唯一の手段としてのシミュレーションゲームが一大ジャンルとして発達した。シミュレートが簡単にできるようになったからだ。普通の人にはまず運転できない飛行機に始まり、普通の人でもやろうと思えばできるスポーツや自動車の運転や果ては恋愛にまで広がった。こればかりは個人で起こすことはできないから、戦車や潜水艦のシミュレータが作られ、グレイスゲームを紐解くと、戦争である。